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ギャンブル依存症とは? 治療法や借金問題を解決する方法を弁護士が解説

2020年06月19日
  • 借金問題
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ギャンブル依存症とは? 治療法や借金問題を解決する方法を弁護士が解説

パチンコ、競馬、競艇。ギャンブルは私たちの身近に存在しています。
趣味や気晴らし程度にギャンブルをする方もいますが、のめりこみすぎると依存症になることもあります。
借金までしてのめりこめば、家族の生活にも影響が及ぶ可能性があります。

日本では2018年7月にカジノを含む「統合型リゾート(IR)実施法」が成立しました。早ければ2020年代半ばにもIRが開業します。

関西では大阪や和歌山がIR誘致を表明しており、実際にカジノができれば、ギャンブル依存症の方が増える可能性があります。

では、ギャンブル依存症とはどんな状態のことをいい、治療や生活の立て直し方法はあるのでしょうか? 弁護士が解説します。

1、ギャンブル依存症とは?

日常的にギャンブルをする方は少なくありませんが、どこからがギャンブル依存症となるのでしょうか。また、ギャンブル依存症の治療法はあるのでしょうか。まずは基本的な事項についてご説明します。

  1. (1)ギャンブル依存症の定義と実態

    ギャンブル依存症とは、ギャンブルにのめりこみ日常生活や社会生活に支障がでている状態のことです。
    やめたくてもやめることができないため、借金や貧困、犯罪につながるおそれがあります。

    「病的賭博」という名前で、世界保健機関(WHO)では病気として認定されています。

    ギャンブル依存症は、自分では治癒したと思っても、一度でもギャンブルをしてしまうと再発するおそれがあるため、継続的な治療が必要です。

    厚生労働省によると、これまでの生涯でギャンブル依存症の疑いがあった人は平成29年度の調査で成人の3.6%で、推計で約320万人もいます。
    過去1年間に依存症が疑われた人は成人の0.8%で、推計約70万人です。

    IRの開業を目指す動きの中で依存症への懸念も高まったため、平成30年7月には「ギャンブル等依存症対策基本法」が成立しました。
    相談や治療、予防などのための体制の整備が進められています。

  2. (2)ギャンブル依存症の主な症状

    ギャンブル依存症では、主に次のような症状があらわれます。

    • ギャンブルにのめりこみ、ギャンブルのことばかり考えている
    • ギャンブルにつぎ込むお金が増える
    • ギャンブルをやめるとイライラする
    • 現実から目を背けるためにギャンブルをする
    • ギャンブルで負けた分を取り戻すためにギャンブルをする
    • ギャンブルを続けるためにうそをつく
    • ギャンブルのために仕事や友人を失う
    • ギャンブルのために借金をする


    依存症になる背景には性格やストレス、精神障害などさまざまな要因があると考えられています。
    ギャンブルをする方であれば、誰でも陥る可能性があるのです。

2、ギャンブル依存症の対応方法

ギャンブル依存症に効果的な治療薬はまだありません。ですが、治療により克服できることがあります。自分や配偶者がギャンブル依存症の可能性がある場合には、次のような対応をとりましょう。なお、治療に公的保険は適用されませんが、今後は適用対象となる見込みです。

  1. (1)相談窓口へ相談

    まずは都道府県や政令指定都市の精神保健福祉センターや保健所などの相談窓口に相談しましょう。

    相談により客観的に今の状態を見つめ直すことができるほか、専門医療機関での治療や自助グループでの活動についてアドバイスをもらえます。

    各地の精神保健福祉センターの中には、回復支援プログラムを行っているところもあります。

  2. (2)専門の医療機関で治療を受ける

    ギャンブル依存症の治療を行う専門の医療機関は全国にあります。

    治療方法は医療機関によって異なりますが、一般的には各種検査や精神科医による診察などを経て、認知行動療法や集団精神療法、内観療法といった治療プログラムに移行します。

  3. (3)自助グループなどでの活動

    ギャンブル依存症の方たちのための自助グループや民間団体の活用も、依存症克服のためには有効です。

    ひとりではギャンブルの誘惑に負けてしまうかもしれませんが、同じ依存症に苦しむ仲間がいれば互いに支え合いながら回復に向けて取り組むことができます。

3、ギャンブル依存症と借金

ギャンブル依存症と借金は、密接に関係しています。依存症から脱却するためには、借金問題もきちんと解決することが大事です。

  1. (1)ギャンブル依存症と借金の悪循環

    ギャンブルにのめりこむと、お金がないにもかかわらずどうしてもギャンブルをしたいとの欲を抑えられずに、借金をしてまでギャンブルをする方がいます。
    そこで負けると、今度は失った分を取り戻すために再び借金をしてギャンブルをしてしまいます。

    この悪循環により借金額は膨れ上がり、多重債務になったり、窃盗や横領などの犯罪に手を染めるきっかけになってしまったりします。

    そのため、ギャンブル依存症の対応では借金問題の解決が非常に重要なのです。

  2. (2)家族が借金を肩代わりするのはNG

    ギャンブル依存症により借金をした場合、早く借金問題を解決しようと家族が代わりに返済するケースが少なくありません。
    ですが、ギャンブル依存症の治療においては、それはおすすめできません。

    家族が肩代わりをすれば借金問題は解決するかもしれませんが、そもそもの原因であるギャンブル依存症の根本的な解決とはなりません。
    むしろ本人がギャンブル依存症と向き合うきっかけを奪ってしまう可能性すらあります。

    また、身内の借金問題まで抱え込むことで、家族が精神的に疲弊してしまうおそれもあります。

    ギャンブル依存症について理解しサポートをすることは大事ですが、家族は本人の借金問題にまでは関わらないようにするべきです。

4、ギャンブルによる借金問題の解決には債務整理

ギャンブル依存症が原因で借金を抱えてしまった場合でも、債務整理により借金問題を解決できることがあります。

  1. (1)3種類の債務整理

    債務整理は借金問題を解決するための手段であり、代表的なものとしては次の3つの手続きがあります。
    どの手続きを利用するべきかは、借金総額や生活状況などによって決定されます。

    ●任意整理
    裁判所を介さず、弁護士が直接各金融業者と交渉して、将来利息を免除してもらったうえ、長期分割和解を組む手続きです。

    任意整理は裁判所が介入しない手続きであるため、比較的簡単に行うことができます。
    任意整理のメリットは、主に、①将来利息カットと②毎月の支払額の減額であり、いつまでたっても借金を完済できず利息を払い続けるだけの状況に終止符を打ち、返したら返しただけ残高が減る状態にすることができます。
    なお、下記の個人再生や自己破産とは異なり、複数の相手から借金をしている場合には、任意整理を行う対象となる相手を選ぶことができます。

    ●個人再生
    裁判所を介して、(住宅ローンを除く)全ての債務を大幅に免除してもらい、残りの債務を原則3年間(最長5年間)にかけて分割で弁済する手続きです。

    下記の自己破産とは異なり、免責不許可事由はないので、借り入れ原因・借金の使途は問われずに減額されますし、自己破産の場合のように財産が換価されて配当に回されるというようなこともないため、自己所有の愛車を残すことができたり、保険を解約する必要がなかったりします。
    また、実際に居住していること、後順位抵当権がついていないことなどの条件は必要ですが、住宅ローンはそのまま支払いつつ、それ以外の債務について減額を受けることも可能です。

    個人再生には以上のようなメリットがありますが、自己破産のように借金が全額免除されるというわけではありませんので、自己破産に比べると経済的な負担は大きいといえます。

    ●自己破産
    裁判所を介して、保有する資産を金銭に換えて債権者に分配し(破産手続)、残った債務について全て免除してもらう手続き(免責手続)です。

    自己破産の最大のメリットは、借金が帳消しになるという点であり、劇的な解決方法といえます。

    デメリットとしては、20万円以上の資産(代表的なのは、預金・不動産・解約返戻金・退職金・車・バイクなどです。なお、家財道具までが換価されるというわけではありません。現金は99万円まで自由財産として保有できます。)は換価されるというものがあります。

  2. (2)債務整理を弁護士に依頼するメリット

    ギャンブル依存症の方の場合、一度は依存症から抜け出せても、借金が残っていればそれをきっかけに再びギャンブルに手を出してしまうおそれがあります。
    ギャンブル依存症を克服するためには、借金問題の解決は不可欠です。

    債務整理を使えば解決の道筋をつけることができますが、上記の3つの方法にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、それを踏まえたうえ、自身にもっとも適し債務整理の手続きをとる必要があります。

    たとえば、自宅などの残したい資産がある場合には自己破産をするべきではありませんし、金融業者と分割和解をできないほど多額の借金がある場合には任意整理をすることはできません。

    そこで、自身にもっとも適した債務整理の方針を把握するためにも、まずは弁護士に相談するのが最善です。

    弁護士に依頼すれば、ご自分の希望や状況に見合った債務整理ができます。
    また、貸金業者や裁判所とのやりとりを任せることができるため、手続き面や精神面での負担を最小限に抑えることができます。

5、まとめ

ギャンブル依存症はすでに社会問題になっていますが、IRの設置により、今後依存症になる方が増えるおそれがあります。家族に依存症になってしまった方がいる場合には、家庭内で問題を抱え込まず、外部に相談することが大事です。

ベリーベスト法律事務所姫路オフィスの弁護士がお客さまの状況をしっかりとお聞きし、力を尽くしてサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています

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